はじめまして。
土偶の伝道師、譽田亜紀子(こんだあきこ)です(自分で言っちゃってますが)
このホームページにおいでくださり、ありがとうございます。
ここで初めてみなさんにお目にかかりますので、まずは少し私のお話を。
私はフリーのライターを生業としています。
しかしながら、「考古学」を専門にしているライターではありません。そんな人はまれです。
美味しいお店の紹介記事も書けば、企業の会社案内も作ります。
依頼があれば、何でも請け負うジャンルフリーのライターです。
そのライターがなぜ、よりにもよって「土偶」の本を出すことになったのか。
それは
「この面白さを知らないなんて、人生を損している!」
この一言に尽きます。
私もこんな風になるまでは、土偶に興味など、これっぽっちも持っていませんでした。
せいぜい知っているのは土偶界のドン、遮光器土偶ぐらい。
それが、取材先で出会った観音寺本馬遺跡土偶が持っていた、
素朴な中にあるユーモアや脱力感、
そこはかとなく漂う優しい雰囲気に心を鷲掴みにされてしまったのです。
その造形は私が今まで持っていた(といっても、たいしたものは持っていませんが)土偶感を
根底から覆し、その上、覆すだけでは飽き足らず、
土偶業界にズブズブとハマらすほどの強烈なインパクトだったのです。
これをきっかけにインターネットや書籍で土偶を調べ、
その土偶が生まれた縄文時代についても、いろいろ調べるようになりました。
すると、おもしろ土偶が、出るは、出るは。
そうなると、人というのは不思議なもので、聞かれてもいないのに、
周りの人間に土偶の話をしまくるようになりました。
はっきり言って、変人扱い(笑)
それでも私は、話さずにはいられなかったのです。
そうこうしているうちに2年ほど月日は経っていたある日、
これは、土偶の思し召しなのでしょうか。
後に監修をしていただくことになる奈良女子大学教授の武藤康弘先生に出会ったのです。
当時私は、通信教育の大学に通っていて、受講した考古学の先生が、武藤先生だったのです。
授業を受けた私は、この先生しかいないと、授業が終わるや否や、名刺を持って駆け寄り
「土偶の本を出したいんです。先生、研究室に通っても良いですか」
と、まくしたてました。
事情がよくわからず、唖然とする先生をよそに、
私は先生の研究室に通うことを勝手に決めてしまったのです。
つづく……
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